NEDOの委託事業「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」に「道路インフラ状態モニタリング用センサシステム開発（RIMS:ROAD
Infrastructure Monitoring System）」で参画しています。
高度成長期前後に構築された多くの社会インフラの維持管理・更新が喫緊の課題となる現在、国内陸上貨物輸送量の92.3% （平成24年度）を占め、国民生活への影響が多大な道路インフラ、中でも「橋梁」「道路付帯物」「法面」に課題を絞り、従来の点検技術を補完し、道路の状態を常時・継続的・網羅的に把握できる事を可能とし、さらには、容易にアクセスできない場所のモニタリングや災害等の突発事象にも対応出来る、新規の「小型・高性能・高耐久・低価格で環境エネルギーを利用した自立電源で稼働する革新的無線センサモジュール」、および「道路管理者が複数種のモニタリング対象を一元管理することが可能となるセンサネットワークシステム」を開発致します。
特に「無線通信ネットワーク技術」「高耐久性パッケージおよび信頼性技術」「道路現場での実証・評価技術」を共通プラットフォームとし、センサ企業、通信システム企業、実装企業、高速道路会社、独立行政法人、国立大学法人による産官学のオープンイノベーションで効率的な開発を行うとともに、道路インフラ全般のニーズに沿ったシステムを構築致します。
まずは維持管理体制の整っている高速道路でシステム実証を進め、得られた成果を一般道に展開することで、安全・安心な道路インフラの実現で豊かな国民生活に貢献して参ります。さらには同様の課題を抱えている諸外国に展開する事で、我が国の「成長戦略」にもつながるものと信じています。
2014年7月 研究リーダー：下山 勲（東京大学IRT研究機構 機構長）
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